尾道には何度か行ったことがありますが、そのすぐ向かいにある向島には行ったことがありませんでした。
訪れたのは2021年の12月。
渡船に乗ること5分、向島に到着です。
サイダー
島を渡って少し進んだところにあるのが、後藤飲料水工業所です。
いかにも工業所っぽい無骨なコンクリート造りの建物が、閑静な住宅街の中に佇んでいます。ここでいただくことができるのが、瓶に入ったサイダーです。
瀬戸内の島の小さな町工場の中で、キンキンに冷えたサイダーをいただく。空気の澄んだ、冬の朝に飲む清涼飲料水もいいですが、夏はまた格別なことでしょう。
瓶はリサイクルされるので、ここで飲み切る必要があります。まさに、ここでしか味わうことができない体験です。
瓶の飲み物
僕が生まれたときには既に、飲み物はペットボトルや紙パック、缶が当たり前でした。
瓶といえば、幼い頃に法事が終わったあとの食事で、よく見かけることがありました。今ではやはり、お酒を飲むときでしょうか。
そうそう、瓶のコーラはめちゃくちゃ美味しいという噂を聞いて、わざわざ買いに行ったことがありました。ちょっと苦労をして手に入れた珍しい飲み物って、なぜか特別に美味しく感じるんですよね。
このとき飲んだサイダーは、あの頃の夏休みの味がしました。